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今アメリカで "アツい" アルコールドリンク「ハードセルツァー」

クラフトビール人気を超える勢いで今アメリカに大ブームを巻き起こしているドリンク、Hard Seltzer(ハードセルツァー)。 「それは何?」「どうして人気なの?」とハテナマークが浮かんでしまう皆さんのために、今回は、まだ日本では知られていないけれど、アメリカ流行の最先端アイテム「ハードセルツァー」の豆知識をいち早く先取りしちゃいましょう! ハードセルツァーの一覧を見る ハードセルツァーって何? 一般的に「セルツァー」とは「炭酸水」、「ハードセルツァー」は「アルコール入り炭酸水」を意味します。 アルコール入り炭酸水というと「チューハイ」をイメージされるかもしれませんが違いはこちらです。 チューハイはウォッカや焼酎など香りのない蒸留酒にソフトドリンクを加え、炭酸で割ったアルコール飲料であるのに対し、ハードセルツァーはサトウキビ(Cane Sugarケーンシュガー)由来の糖分による発酵で生み出されたアルコールを使っているのが特徴です。 つまり、ハードセルツァーの原料は基本的に、水・アルコール(ケーンシュガー)・フレーバー付けのフルーツ、以上! このように、ハードセルツァーはとてもシンプル。 さらにヘルシー志向には嬉しいグルテンフリーなので、低カロリー!100kcal以下に抑えられているものがほとんど。 また、フレーバー付けにも本物のフルーツを使用していることが多く、その味わいも多彩です! なぜ人気なの? セルツァーは2019年に入ってから急激に人気度が上昇し、アメリカのデータ分析会社Nielsenのマーケットリサーチによると、2018年春からの1年で193%の売上増という驚きの統計が出ています。 アメリカ西海岸で特に人気が沸騰中で、カリフォルニア州だけで見ると524%の売上増、さらに絞ってカリフォルニア州にあるサンフランシスコとオークランドだけで見ると1年で791%の売上増という爆発的な人気! これほどまでに人気が急上昇している理由は、アメリカの現在のライフスタイルやトレンドと繋がりがあるようです。 今アメリカでは「ヘルシー」がトレンドとなっていて、ヘルシーな食事を心がける人やクロスフィットなどに通い体を鍛える人がたくさんいます。 そのため、人々は食べ物だけでなく飲み物に含まれる糖分やカロリーなども気にするようになり、低カロリーであるハードセルツァーに注目が集まったと言えます。 そんな消費者の要望に応えるため、今では大きなビール会社のほとんどが少なくとも1種類のハードセルツァーを作っているそうです。 人気の理由のもう一つは、その便利さ。 アメリカでは、州によって法律が異なりますが、アルコール度数によって販売ができるお店が限られています。 例えば、ある州ではワインやスピリッツのようなハイアルコールのドリンクはリカーショップのみでしか販売が許可されていませんが、ビールはスーパーやコンビニでも販売することが出来ます。 ハードセルツァーはビールと同じ扱いになるため、食料や日用品などのお買い物のついでに気軽に購入が可能なのです。 さらに、ハードセルツァーは男女両方に大人気であることにも注目です。 これまで、男性はアルコール度が高めでホップの効いた「ガッツリ」なビールを飲むことが当たり前、という風潮がありましたが、ハードセルツァーは男性からも女性からも同じくらいの人気があります。 カリフォルニア出身の男性コメディアン、Trevor Wallace(トレバー・ウォーレス)がYouTube動画でハードセルツァーを紹介し、その動画が話題となった事が理由でもありますが、やはり1番の大きな理由はハードセルツァーのスッキリとした味わいにあります。 今までフルーツを使ったアルコールドリンクと言えば、低アルコールで甘ったるいものが多かったため、女性の可愛い飲み物というイメージが強くありました。 しかし、ハードセルツァーはフルーティーで低アルコールですが、味わいに甘さはなくスッキリとした爽快な飲み心地が特徴。そのため、男性が飲んでいても「かっこいい」ドリンクなのです。...

今アメリカで "アツい" アルコールドリンク「ハードセルツァー」

クラフトビール人気を超える勢いで今アメリカに大ブームを巻き起こしているドリンク、Hard Seltzer(ハードセルツァー)。 「それは何?」「どうして人気なの?」とハテナマークが浮かんでしまう皆さんのために、今回は、まだ日本では知られていないけれど、アメリカ流行の最先端アイテム「ハードセルツァー」の豆知識をいち早く先取りしちゃいましょう! ハードセルツァーの一覧を見る ハードセルツァーって何? 一般的に「セルツァー」とは「炭酸水」、「ハードセルツァー」は「アルコール入り炭酸水」を意味します。 アルコール入り炭酸水というと「チューハイ」をイメージされるかもしれませんが違いはこちらです。 チューハイはウォッカや焼酎など香りのない蒸留酒にソフトドリンクを加え、炭酸で割ったアルコール飲料であるのに対し、ハードセルツァーはサトウキビ(Cane Sugarケーンシュガー)由来の糖分による発酵で生み出されたアルコールを使っているのが特徴です。 つまり、ハードセルツァーの原料は基本的に、水・アルコール(ケーンシュガー)・フレーバー付けのフルーツ、以上! このように、ハードセルツァーはとてもシンプル。 さらにヘルシー志向には嬉しいグルテンフリーなので、低カロリー!100kcal以下に抑えられているものがほとんど。 また、フレーバー付けにも本物のフルーツを使用していることが多く、その味わいも多彩です! なぜ人気なの? セルツァーは2019年に入ってから急激に人気度が上昇し、アメリカのデータ分析会社Nielsenのマーケットリサーチによると、2018年春からの1年で193%の売上増という驚きの統計が出ています。 アメリカ西海岸で特に人気が沸騰中で、カリフォルニア州だけで見ると524%の売上増、さらに絞ってカリフォルニア州にあるサンフランシスコとオークランドだけで見ると1年で791%の売上増という爆発的な人気! これほどまでに人気が急上昇している理由は、アメリカの現在のライフスタイルやトレンドと繋がりがあるようです。 今アメリカでは「ヘルシー」がトレンドとなっていて、ヘルシーな食事を心がける人やクロスフィットなどに通い体を鍛える人がたくさんいます。 そのため、人々は食べ物だけでなく飲み物に含まれる糖分やカロリーなども気にするようになり、低カロリーであるハードセルツァーに注目が集まったと言えます。 そんな消費者の要望に応えるため、今では大きなビール会社のほとんどが少なくとも1種類のハードセルツァーを作っているそうです。 人気の理由のもう一つは、その便利さ。 アメリカでは、州によって法律が異なりますが、アルコール度数によって販売ができるお店が限られています。 例えば、ある州ではワインやスピリッツのようなハイアルコールのドリンクはリカーショップのみでしか販売が許可されていませんが、ビールはスーパーやコンビニでも販売することが出来ます。 ハードセルツァーはビールと同じ扱いになるため、食料や日用品などのお買い物のついでに気軽に購入が可能なのです。 さらに、ハードセルツァーは男女両方に大人気であることにも注目です。 これまで、男性はアルコール度が高めでホップの効いた「ガッツリ」なビールを飲むことが当たり前、という風潮がありましたが、ハードセルツァーは男性からも女性からも同じくらいの人気があります。 カリフォルニア出身の男性コメディアン、Trevor Wallace(トレバー・ウォーレス)がYouTube動画でハードセルツァーを紹介し、その動画が話題となった事が理由でもありますが、やはり1番の大きな理由はハードセルツァーのスッキリとした味わいにあります。 今までフルーツを使ったアルコールドリンクと言えば、低アルコールで甘ったるいものが多かったため、女性の可愛い飲み物というイメージが強くありました。 しかし、ハードセルツァーはフルーティーで低アルコールですが、味わいに甘さはなくスッキリとした爽快な飲み心地が特徴。そのため、男性が飲んでいても「かっこいい」ドリンクなのです。...

頑固なまでのこだわりを持つ超技巧派ブリュワリー『The Brewing Projekt / ブ...

The Brewing Projekt / ブリューイングプロジェクト 創業:2013年 創立者:ウィル グラス (Will Glass) 拠点:ウィスコンシン州 オークレア アメリカ中部に位置するウィスコンシン州は湖や川に囲まれた自然あふれる酪農と観光に加え、精密機器類の工業でも発展した「アメリカのスイス」とも呼ばれる穏やかな四季豊かな州。ブリュワリーの位置するオークレアは街中を流れるオークレア川に由来し、これはフランス語で「澄んだ水」という意味。水質の素晴らしい土地だからこそ、美味しいビールが生まれたのは必然だったのです。 恵まれた環境の中、The Brewing Projektは「多くの人々の好むビール」ではなく、「多くの人々を虜にさせるビール」を造ることを使命に誕生しました。 The Brewing Projektは2013年5月に創業したものの波乱な道のりでした。  ブリュワリーオープンを予定していた場所を契約したものの同年秋に連邦政府機関が閉鎖し、オープンに必要な政府機関への申請書類は3ヶ月間の申請遅れでようやく承認されました。 ところが今度は契約条件でもある2014年4月1日時点での操業が開始できなかったため、契約は失効となってしまいました。 文字通りホームレス状態になってしまったウィルは、オークレア市にあるほぼすべての商業施設を駆け巡り、現在の拠点となるノースオックスフォード通りになんとか場所を確保しました。 その後も試練は続きます。 ウィルは新しく確保できた場所をもとに政府機関への申請手続きを最初からやり直しましたが、何も連絡がないまま数ヵ月の時が過ぎるなどウィスコンシン州政府からの承認署名への道のりは遠いものでした。 ウィスコンシン州の時代遅れな酒類販売業者責任立法により、妻が経営していたクラフトビアバーが酒類販売免許の一部をすでに保持していたことからブリュワリー操業承認が下りず、夫婦は離婚危機に陥ります。 それでも情熱に従い、策を講じ、ようやく操業許可が降りたのは創業から2年近く経った2015年。この年の4月にThe Brewing Projektのタップルームは正式にオープンすることができました。 操業を開始してから2年後には設備の増設と拡大を行い、現在に至ります。 The...

頑固なまでのこだわりを持つ超技巧派ブリュワリー『The Brewing Projekt / ブ...

The Brewing Projekt / ブリューイングプロジェクト 創業:2013年 創立者:ウィル グラス (Will Glass) 拠点:ウィスコンシン州 オークレア アメリカ中部に位置するウィスコンシン州は湖や川に囲まれた自然あふれる酪農と観光に加え、精密機器類の工業でも発展した「アメリカのスイス」とも呼ばれる穏やかな四季豊かな州。ブリュワリーの位置するオークレアは街中を流れるオークレア川に由来し、これはフランス語で「澄んだ水」という意味。水質の素晴らしい土地だからこそ、美味しいビールが生まれたのは必然だったのです。 恵まれた環境の中、The Brewing Projektは「多くの人々の好むビール」ではなく、「多くの人々を虜にさせるビール」を造ることを使命に誕生しました。 The Brewing Projektは2013年5月に創業したものの波乱な道のりでした。  ブリュワリーオープンを予定していた場所を契約したものの同年秋に連邦政府機関が閉鎖し、オープンに必要な政府機関への申請書類は3ヶ月間の申請遅れでようやく承認されました。 ところが今度は契約条件でもある2014年4月1日時点での操業が開始できなかったため、契約は失効となってしまいました。 文字通りホームレス状態になってしまったウィルは、オークレア市にあるほぼすべての商業施設を駆け巡り、現在の拠点となるノースオックスフォード通りになんとか場所を確保しました。 その後も試練は続きます。 ウィルは新しく確保できた場所をもとに政府機関への申請手続きを最初からやり直しましたが、何も連絡がないまま数ヵ月の時が過ぎるなどウィスコンシン州政府からの承認署名への道のりは遠いものでした。 ウィスコンシン州の時代遅れな酒類販売業者責任立法により、妻が経営していたクラフトビアバーが酒類販売免許の一部をすでに保持していたことからブリュワリー操業承認が下りず、夫婦は離婚危機に陥ります。 それでも情熱に従い、策を講じ、ようやく操業許可が降りたのは創業から2年近く経った2015年。この年の4月にThe Brewing Projektのタップルームは正式にオープンすることができました。 操業を開始してから2年後には設備の増設と拡大を行い、現在に至ります。 The...

世界中のクラフトビールファンを熱狂させる『The Veil』

The Veil Brewing / ヴェイル 創業:2016年 場所:バージニア州リッチモンド 創業者:デイヴ・ミチェロー (Dave Michelow) ヘッドブリュワー:マット・ターピー (Matt Tarpey) The Veil は、全米でも最もクラフトビールが盛り上がっている都市の一つといわれるバージニア州リッチモンドで2016年に創業したブリュワリーです。 野生酵母を使った強い酸味が特徴のランビックスタイルのビールやフルーティーな香り・味わいのヘイジーIPAを中心に、現在世界中のクラフトビールファンを虜にしています。 ヘッドブリュワーのマット・ターピーは、ランビックスタイルのビール醸造で世界的に有名なベルギーの「Cantillon」をはじめ、毎年のように世界のベストブリュワリーに選ばれ続けるアメリカ・バーモント州の怪物ブリュワリー「Hill Farmstead」、入荷のたびに大きな話題となるDouble IPAで有名な「Alchmeist」などの著名ブリュワリーでの修行を経て、2016年4月の The Veil の立ち上げに参画しました。 彼らが手掛けるクラフトビールはいずれもオリジナリティーに溢れ、まるで「The Veil」という体験をしているといっても過言ではないほど。その醸造技術の高さから生み出される唯一無二のクラフトビール体験をお楽しみください。 The Veil は創業後、すぐさま舌の肥えた地元のビールファン達を熱狂させ、毎年のように高い評価を受けています。 ・2016年 世界のBest...

世界中のクラフトビールファンを熱狂させる『The Veil』

The Veil Brewing / ヴェイル 創業:2016年 場所:バージニア州リッチモンド 創業者:デイヴ・ミチェロー (Dave Michelow) ヘッドブリュワー:マット・ターピー (Matt Tarpey) The Veil は、全米でも最もクラフトビールが盛り上がっている都市の一つといわれるバージニア州リッチモンドで2016年に創業したブリュワリーです。 野生酵母を使った強い酸味が特徴のランビックスタイルのビールやフルーティーな香り・味わいのヘイジーIPAを中心に、現在世界中のクラフトビールファンを虜にしています。 ヘッドブリュワーのマット・ターピーは、ランビックスタイルのビール醸造で世界的に有名なベルギーの「Cantillon」をはじめ、毎年のように世界のベストブリュワリーに選ばれ続けるアメリカ・バーモント州の怪物ブリュワリー「Hill Farmstead」、入荷のたびに大きな話題となるDouble IPAで有名な「Alchmeist」などの著名ブリュワリーでの修行を経て、2016年4月の The Veil の立ち上げに参画しました。 彼らが手掛けるクラフトビールはいずれもオリジナリティーに溢れ、まるで「The Veil」という体験をしているといっても過言ではないほど。その醸造技術の高さから生み出される唯一無二のクラフトビール体験をお楽しみください。 The Veil は創業後、すぐさま舌の肥えた地元のビールファン達を熱狂させ、毎年のように高い評価を受けています。 ・2016年 世界のBest...