ホップの無限の可能性を引き出す醸造技術と情熱
Cellarmaker Brewing Companyは、クラフトビール激戦区のサンフランシスコで、ホップの無限の可能性を信じ、その魅力を最大限引き出す醸造技術と情熱によって革新的なクラフトビールを生み出しているブリュワリー。
東海岸・西海岸が融合したハイブリッドスタイルを得意とし、麦芽や酵母を変えることや、スパイスやフルーツなどを副原料に使用するよりも、ホップの風味と香りの組み合わせにより、それ以上に幅広い味のスペクトルを作り出すことに情熱を注ぎ、開発されたばかりの新しい品種と、昔からある定番品種とを組み合わせ、未踏の味わいへの到達に挑み続ける独創性が魅力です。
また、目を引くラベルデザインとキャッチーで愉快なビール名にも力をいれており、今後の動向にも目が離せません。
創業: 2013年
拠点: カリフォルニア州サンフランシスコ
創業者: コナー・ケイシー(Connor Casey) 、ティム・シャーシア(Tim Sciascia) 、ケリー・シャーシア(Kelly Sciascia)
東海岸と西海岸スタイルのハイブリッドHazy IPA
Cellarmaker Brewingの生み出すクラフトビールの特徴は、一般的なHazy IPAに比べ苦みが強く甘みが少ないところ。
Hazy IPAに使われるEnglish酵母ではなく、West Coast IPAに使われるChico酵母をベースにしています。
伝説的なIPA「Pliny the Younger」などで有名な「Russian River」が造るIPAに大きく影響を受け、強烈なホップフレーバーと控えめなモルトのバランス、そこから苦みを抑え、ドライ気味にした味わいを目指すようになりました。
フルーティーな味わいを強めるためにホップを大量に使用すると自然とビールに濁りが出てしまうため、
誤解がないよう「Hazy West Coast」というスタイル名を冠しています。
クラフトビール激戦区で勝ち残るための戦略
彼らはあえてクラフトビール激戦区サンフランシスコでの創業を決意し、著名なブリュワリーには真似のできない戦略を実践。その戦略とは主に4つ。
①基本的に定番ビールを作らず、新しい限定ビールを毎週醸造
②ホップ農家が開発した最新の品種のホップにフォーカスしたビールの醸造
③目を引くラベルデザインとキャッチーで愉快なビール名
④スキルのある若いブリュワーチームによる独創的な醸造
今では当たり前のように行われている手法ですが、これらの施策が大成功し、Cellarmakerは創業後すぐに人気ブリュワリーの仲間入りを果たしました。