Harpoon Brewery / ハープーン ブリュワリー
創業:1986年
拠点:マサチューセッツ州 ボストン
1986年、ハーバード大学でクラスメートだったビール好きのダン・ケナリー、リッチ・ドイル、ジョージ・リゲティが、学生時代にヨーロッパで飲んだあの美味しいビールをアメリカでも楽しみたいという思いを実現するために創業しました。
ハープーンはマサチューセッツ州における醸造許可証の第一号を取得。
そして、そこにカリフォルニア大学デービス校で発酵化学を学んだラス・ハイスナー加わりました。
1986年の夏からラスはハープーンの最初のビールとなる"Harpoon Ale"のレシピの考え始め、数ヵ月にわたるテストの後、1987年6月についに発売します。
そこから35年、ニューイングランド地区(メイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州)のクラフトビールの先駆者として第一線で活躍し続けています。
1988年には、シナモンとナツメグを投入したニューイングランド初の季節限定ビール"Harpoon Winter Warmer"が登場。
当時、スパイスの入ったビールは市場に流通しておらず彼らのアイディアは常識破りでした。
しかしながら、このビールは寒さの厳しいニューイングランドの風物詩となるほどお客様に愛される商品になりました。
また、1990年には"Harpoon Octoberfest"を醸造。
ドイツ・ミュンヘンの秋の大イベントにちなんだちょっとしたお祭りにするはずが、大勢のビールファンが集まってしまい、あまりの人数の多さにメンバーの家族に急遽ビールを注ぐのを手伝ってもらうほどでした。
このイベントは30年以上経った今でもボストン・ウィンザーの両ブリュワリーで開催されています。
1993年には、"Harpoon IPA"が誕生します。
当時、(今では信じられませんが)IPAのようなホップの香りの強いクラフトビールは西海岸以外ではほとんど流通していませんでした。
東海岸のビールファンにIPAのホップ感が受け入れられるのかどうか不安もありました、結果的にはこれが大ヒットに。
予想以上に多くのファンに支持され、ブリュワリーのフラッグシップとしてその成長を牽引する存在となりました。
そして2000年、24時間365日でフル稼働してたにもかかわらずクラフトビール市場自体の急成長もあって生産量が需要に追いつかなくなってきたため、バーモント州ウィンザーにある醸造施設を購入しました。
(Catamount Breweryという醸造所が使っていた比較的新しい施設)
2014年7月には、ESOP=Employee Stock Ownership Plan の設立により、従業員が所有するブリュワリーとなっています。
市場に左右されず型破りなビールを造り続けることで東海岸にクラフトビールを広めたと言っても過言ではないハープーン。
2020年時点では、アメリカで15番目の規模を誇るブリュワリーにまで成長しています。
タップルーム
Boston Brewery (マサチューセッツ州 ボストン)
Windsor Brewery (バーモント州 ウィンザー)
商品ラインナップ
Harpoon IPA / ハープーンIPA
ロングセラーを続けるハープーンの代表作。アメリカ産のホップから放たれる、グレープフルーツ、ハーブ、ビスケットの様なアロマとシトラスやキャラメルを思わせるバランスの取れた味わいが特徴。
スタイル:IPA
アルコール度数:6.0%
Rec. League / レク リーグ
5種類のホップ、トレンドであるパワーフードを使って醸造された個性とホップ感が溢れると一杯。低アルコール・低カロリーでドリンカブルながら、ホップ由来のトロピカルフルーツの香りとシトラスの味わいもしっかり楽しめる。
スタイル:Hazy Pale Ale
アルコール度数:4.0%