Green Flash Brewing Company / グリーンフラッシュ ブリューイングカンパニー
創業:2002年
拠点:カリフォルニア州 サンディエゴ
アメリカ西海岸カリフォルニア州サンディエゴのダウンタウン、ミラ・メサにあるブリュワリー。
創業者のマイク・ヒンクリー(Mike Hinkley)と妻のリサ(Lisa)が2002年に設立。
同じ様なクラフトビール愛を持つ人々が集まり、情熱を持ってグリーンフラッシュのカルチャーとブランドを育んでいる。
ちなみに名称のグリーンフラッシュとは太陽が沈む直前、または昇った直後に、緑色の光が一瞬輝いたようにまたたく、非常に稀な現象のこと。
緑閃光とも呼ばれ、ハワイやグアムではグリーンフラッシュを見た者が幸せになるという言い伝えがある。
グリーンフラッシュの人気をアメリカ中に広めた決定的な要因が"West Coast IPA"の販売だ。
2004年に発売されたこのIPAは強烈な苦みと鮮烈なグレープフルーツアロマを持ち、ビール飲みの味覚を変えたとまで言われる。
「アメリカ西海岸=IPA」の図式を決定付けたビールで、これを飲まずしてIPAを語ることなかれ、という商品だ。
カリフォルニア・サンディエゴにある多くのブリュワリーではホップ使用量が通常の量販ビールの数倍から数十倍と言われているが、グリーンフラッシュのホップ使用量も他のブリュワリーに負けず劣らず凄まじいということは、看板商品のWest Coast IPAを飲めば納得してもらえるだろう。
2014年末、グリーンフラッシュは同じくサンディエゴの地元に密着した小さなブリュワリー「アルパイン」と友好的パートナーシップを締結。
アルパインのビールをグリーンフラッシュの設備で醸造し、アメリカ全土、ひいては日本での販売が可能となった。
アルパインとの協業について、マイクは「強者が弱者を打ち負かしたという話ではない。このパートナーシップを例えるならば、裏庭のバーベキューだ。AlpineがポテトやDuetを持ってきて、我々がチキンやWest Coast IPAを持ち寄るようなものだ」と主張した。
大手ビールメーカーによるクラフトブリュワリーの買収劇が目立つようになってきた近年において、「クラフト」の精神を守り続ける姿勢を見せつけたのである。
アメリカ国内全50州にビールを販売するグリーンフラッシュは東海岸での高まる需要に応えるため、2016年5月よりヴァージニア州ヴァージニアビーチの新ブリュワリーを稼働開始。
58,000平方フィート(約5,400㎡)の施設に最大100,000万バレル(11,700kL)の生産能力を誇る設備を導入した。
本拠地サンディエゴと同じくテイスティングルームやブリュワリーツアーを提供し、グリーンフラッシュの素晴らしさを心ゆくまで体験できるようになっている。
何よりもまずビールのことを考える哲学を貫いて、グリーンフラッシュは愛のこもったクラフトビールを醸造し続ける。
タップルーム
San Diego Tasting Room (カリフォルニア州 サンディエゴ)